ホームページの先まで整えて、商売の流れへの理解が深まりました

業務dx Sep 07, 2026
明るい木の机で、紙の家から開いたノートまでを濃紺の糸でつなぎ、手が仕事の流れを整える場面(2026-09-07)

ホームページを作り、Google検索や地図での見え方、サイトの閲覧を確かめる設定まで、自分で整えました。

その過程で、商売の流れへの理解が深まりました。知ってもらう、情報を届ける、相談を受ける、話をする。普段の仕事として捉えていた流れに、Webの記録が重なったのです。

どの道具を使うかだけでなく、何を確かめるために使うか。 そこを整理すると、ホームページや発信の次に見直したい場所が、具体的になります。今回は、その見方と、手元の一件から試せる方法を書きます。

サイトを作る作業から、状態を確かめる設定へ

取り組んだのは、ホームページの構成や文章、見た目を整えることからでした。そこに、検索や閲覧の状態を確かめるための設定を加えていきました。

Google検索で、どのページが表示され、どのくらいクリックされているかを確かめる道具が、Search Console(サーチコンソール)です。[1]

サイト内の閲覧には、Googleのアクセス解析ツールであるGA4を設定しました。どのページが表示されたかなどを集計できます。[2]

Google検索やGoogleマップ上の事業情報を管理する、Googleビジネスプロフィールも整えました。[3]

それぞれの設定を進めながら、メールやSNSの反応、お問合せ後のやり取りも含めて、どの記録が仕事のどの場面に対応するかを一枚に整理しました。

検索の記録は、見つけてもらう場面に関わる。ページの閲覧は、情報に触れてもらう場面に関わる。相談の返信や面談のメモは、相手の課題を確かめる場面に関わる。

こうして役割を重ねることで、別々に見えていた道具を、一つの商売の流れの中で捉え直せました。

全体の傾向と、一人とのやり取りを分けて見る

一つの流れとして考えるときも、記録には二つの種類があります。

検索やページの閲覧について、どれくらい見られているかを示す集計。もう一つは、誰からどんな相談があり、何を話したかという、個別のやり取りです。

私は、それぞれを次の五つの場面に対応させて考えています。左が仕事の場面、右がそこを確かめる手がかりです。

表1|仕事の五つの場面と、確かめる手がかり
仕事の場面 手がかりになる記録
1. 接点 検索・地図の集計、紹介のメモ
2. 届けた情報 ページの閲覧集計、記事・メールの送信履歴
3. 反応 返信、お問合せ、投稿へのコメント
4. 対話 相談内容、面談のメモ
5. 次の判断 提案、合意、保留、見送りの記録

これは、各場面を見返すための区分です。すべての相手が五つを順番に通る前提ではありません。

また、検索語の集計を見ても、特定の相談者が何を検索したかまでは分かりません。GA4も、設定だけで実名の相手と閲覧履歴が自動的につながるわけではありません。[4][5]

全体の傾向は集計から、一人との経緯はやり取りから確かめる。 道具の役割をつなぐことと、一人の行動をすべて追跡することは、分けて考えています。

数字から、次に確かめる場所を選ぶ

このように整理すると、数字を見たあとに何をするかも考えやすくなります。

たとえば、「ホームページからの相談が少ない」という場合を考えてみます。私なら、文章を書き直す前に、相談につなげたいページがどれくらい見られているかを確かめます。

閲覧の記録が少ないなら、計測が動いているか、ページまでの入口があるかを見る。閲覧されているなら、次はそのページを開き、何を相談できるのか、どこから連絡すればよいのかが伝わるかを確かめる。

同じ「相談が少ない」でも、確かめる場所は違います。数字は、次に見返すページや文章を選ぶ手がかりになります。

その際、記録された数字を、相手の気持ちや理解度と同じものにはしません。メールの開封は、受信側の機能によって自動的に記録される場合があります。開封の記録だけで、読まれたとは判断できません。[6]

対話のあとに進まない場合も、単に失敗と数えるより、話した内容を見返したいと思います。たとえば相手と「来期に改めて考える」と合意しているなら、それは保留という判断です。

必要な人と、必要な時期に話せるようにする。そのためには、先へ進んだ件数だけでなく、どのような判断で止まっているかにも目を向ける必要があります。

まず一件、分かることと不明なことを分けてみる

自分の事業に当てはめるなら、最近のお問合せか返信を一件選ぶところから始められます。用意するのは、そのやり取りのメールやメモと、書き留める紙です。

まずは5分を区切りにして、下の例と同じ五つの項目を、自分の一件に置き換えてみてください。調べ切れないところは、その時点で残してかまいません。

書くのは、記録で確認できることだけです。分からないところは「不明」、まだ行っていないことは「未実施」、通る必要がなかった場面は「該当なし」と書きます。送ったことと、相手が読んだことも分けます。

次は、書き方を示す架空の記入例です。2の「送った」と「読んだかは不明」が分かれているところを見てください。

1. 接点: 勉強会で名刺交換した。

2. 届けた情報: 記事のURLをメールで送った。読んだかは不明。

3. 反応: 相談したいという返信が届いた。

4. 対話: 面談は来週の予定で、まだ行っていない。

5. 次の判断: まず面談で相談内容を確認することにした。

五つを書いたら、今の判断に必要な確認を一つだけ選びます。「返信に相談内容が書かれているかを確かめる」のように、次に開くメールやメモが分かる書き方にします。

この例では、記事を読んだかは不明でも、相談の返信は届いています。すべての空欄を埋めるより、面談で何を確認するかを決める方が、次の判断に役立ちます。

確認できたことと不明な点を分け、次に確かめることを一つ決められれば完了です。 追加の確認が必要なければ、「今回は確認不要」と記します。

見返せる一件がない場合は、次のお問合せを受けたときに、同じ五つの項目でメモを残すところから始められます。

この一回で扱うのは、一件の経緯と、次の確認までです。一件だけで事業全体の傾向や、相手が動かなかった理由までは決めません。

自分で全部やるより、自分で判断できる状態へ

今回、自分でWebを整えて得たものは、設定を終えたという事実にとどまりません。どの記録が仕事のどの場面に関わり、何を確かめる手がかりになるかが、以前より具体的になりました。

前職で自動車に関わっていた私には、これは計器盤に近く感じられます。表示された数字の意味が分かれば、運転を続けてよいか、点検が必要かを考えられる。Webの記録も、自分の事業の状態を確かめるために使いたいと思っています。

その見方があれば、専門家にお願いするときも、「とにかくアクセスを増やしてほしい」だけでなく、「このページから相談するまでの流れを一緒に確かめたい」と伝えられます。

ホームページはあるけれど、その先をどう見ればよいか迷う。業者に任せながらも、自分で判断できるようになりたい。

個別の伴走では、実際のサイトやGoogle上の表示、メール、アクセスの記録を一緒に見ながら、何をどの順で確かめ、どの記録を残すかを、ご自身の事業に合わせて整えます。

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参考資料

  1. Google におけるパフォーマンス|Search Console ヘルプ
  2. [GA4]リアルタイム ページ レポート|アナリティクス ヘルプ
  3. ビジネス情報が Google に表示されるようにする|Google ビジネス プロフィール ヘルプ
  4. パフォーマンス レポート(検索結果):ディメンションとデータのグループ化|Search Console ヘルプ
  5. [GA4]User-ID で複数のプラットフォームをまたいでアクティビティを測定する|アナリティクス ヘルプ
  6. メールプライバシー保護とプライバシー|Apple

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