花を迎える|曲と歌詞

歌詞 音楽 Jul 14, 2026
花を迎える カバーアート(2026年6月28日)

花を迎える

2026年6月28日

白いテーブルに、花を一輪置く。それだけの曲です。

書いているうちに、順番が逆だったことに気づきました。花を置いたから部屋が整うのではなくて、 花を置くと、整えたい自分の方が、静かに目を覚ますのだと思います。水を替えるたびに、部屋より先に、 自分の中が静かになっていく。そういう感覚を、そのまま音にしました。

派手なところは、ひとつもありません。ピアノと、薄い弦と、余白。 高まるところも一度きりで、それも大きくはしていません。静かなまま変わっていく、という形にしたかったからです。

歌詞

まだ何も置かない 白いテーブル 拭いた跡に 朝がすべる 窓辺の空気が 少しだけ 待っている
陶器の花瓶 水を替えて 底で鳴った 小さな音を聞く 季節の花を ひと枝えらび 葉の向きを そっとなおす 手のひらに残る 水の気配 それだけで 部屋は整いはじめる
置く場所を ひとつ探して 光とテーブルの あいだで止まる ほどけるように 息を吸えば 花の影が 静かに決まる
花を迎えた この部屋で 私の呼吸が 少し深くなる 白いテーブルの上 花がそっと 自分の居場所を 見つけていく 窓辺に 花があるだけで 空気の速さが 変わっていく 拭いたテーブルに 余白が満ちて この部屋も 深く息をする
朝になると 花の角度が 昨日と少し 違って見える 水のかさが やわらかく減り 夕方の影が 花瓶を包む そばを通るたび 肩が下がり 知らないうちに 息の音も静かになる
場所は同じ それでも景色は 視線の先で ほどけていく 花瓶を少し 右へ寄せる 部屋の重さが ゆっくり抜ける
花を迎えた この部屋で 私の呼吸が 少し深くなる 水を替えた 花瓶のそばで 部屋の音まで 静かになる 花瓶の影が テーブルにのびて 私の気持ちも 落ち着いていく 拭いたテーブルに 余白が満ちて この部屋も 深く息をする
花があるから 整いはじめて 整えたい私も 静かに目を覚ます 何も言わない その前でだけ 急がずにいられる 私がいる 水を替えるたび 部屋より先に 私の中が 静かになっていく
花を迎えた この部屋で 私の呼吸が 少し深くなる 窓辺に 花があるだけで 空気の速さが 変わっていく 白いテーブルの上 花がそっと 自分の居場所を 見つけていく 花を置くだけで この部屋は少し 深く 息をする 花を迎えた この部屋で 私の呼吸が 少し深くなる
息が深い 花はここ 余白が 満ちる
動かない花瓶 薄い朝の気配 白いテーブルに 残る静かな輪郭 花はそこにあって 今日も少しだけ 私の中の余白を そっと保っている

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