名もない実り|曲と歌詞
Jul 26, 2026
名もない実り
2026年7月23日
この曲は、手にしているものへ名をつける前に、その小さな育ち方を見つめるために書きました。
書きながら気づいたのは、守ることは、抱え込んで離さないことと同じではないということでした。相手が自分の空を選べるように手を開いておくことと、手を離しても消えない灯りを信じることは、ひとつながりなのかもしれません。私が記録や絵で大切にしている余白も、何もない場所ではなく、まだ名のないものが急かされずに育つための幅なのだと思います。
音は、湖に霧が残るような静けさから始め、ギターとピアノの間に呼吸を残しながら、家の灯りへ少しずつ近づくようにしました。大きく開くのは最後に一度だけで、そのあとは、まだ若い芽のような響きを残しています。
歌詞
夕霧の湖に
山の輪郭がほどける
伸ばした指先だけ
まだ風を探してる
山の輪郭がほどける
伸ばした指先だけ
まだ風を探してる
いくつ手にしたなら
胸の空きは埋まるだろう
水面に落ちた枝が
小さな輪をひとつ置く
揺れる木々の向こう
届かない場所ばかり見た
帰る道を忘れたように
靴音だけ連れていた
胸の空きは埋まるだろう
水面に落ちた枝が
小さな輪をひとつ置く
揺れる木々の向こう
届かない場所ばかり見た
帰る道を忘れたように
靴音だけ連れていた
立ち止まれば
何かに負ける気がして
うつむく足元へ
窓の灯りがこぼれた
何かに負ける気がして
うつむく足元へ
窓の灯りがこぼれた
この手のひらで
静かに育っている
名もない実りを
風から囲むように
何を持ったかより
隣で湯気を見ていた
その時間が波紋になり
帰る場所を揺らしてる
静かに育っている
名もない実りを
風から囲むように
何を持ったかより
隣で湯気を見ていた
その時間が波紋になり
帰る場所を揺らしてる
手のひらに
小さな灯り
小さな灯り
冷めかけたお茶のそば
古い本は開いたまま
隣の部屋の声が
頁の端を揺らしてる
ふたつの椀のあいだ
白い湯気が重なれば
言えなかったことまで
急がなくていいと思う
古い本は開いたまま
隣の部屋の声が
頁の端を揺らしてる
ふたつの椀のあいだ
白い湯気が重なれば
言えなかったことまで
急がなくていいと思う
あなたはあなたのまま
窓の外を見ていていい
雨の夜はそっと
巣の上へ手をかざすよ
窓の外を見ていていい
雨の夜はそっと
巣の上へ手をかざすよ
枝は揺れたまま
鳥は空を選べる
抱えない余白で
隣にいる夜がある
守ることは 離れないことじゃない
手を離しても
灯りまで消えはしない
鳥は空を選べる
抱えない余白で
隣にいる夜がある
守ることは 離れないことじゃない
手を離しても
灯りまで消えはしない
この手のひらで
静かに育っている
名もない実りを
両手で包むように
冷めかけたお茶も
ふたつの椀の湯気も
今日を越えてきた息が
ここに残っている
この手のひらで
静かに育っている
夜明け前の土から
若い芽がのぞいてる
ああ 波紋のように
遠い灯りまで
名もない実りが
静かに育っている
静かに育っている
名もない実りを
両手で包むように
冷めかけたお茶も
ふたつの椀の湯気も
今日を越えてきた息が
ここに残っている
この手のひらで
静かに育っている
夜明け前の土から
若い芽がのぞいてる
ああ 波紋のように
遠い灯りまで
名もない実りが
静かに育っている
湖面の向こうへ
ほどけてゆく灯り
手のひらに残る
まだ若い芽
ほどけてゆく灯り
手のひらに残る
まだ若い芽
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