QAILaboratory|「承認待ち」がたまっていく朝のために、見る時間を先に決めています
こんにちは、QAILaboratoryの鳴海です。
今週は、AIの機能の多さより、AIが保留にしてくれた承認を、いつ見るかのほうを見ています。
Metaは、頼んだ仕事を自分で段取りして進める、常時動くAIエージェント「Muse」に、小規模事業者向けの機能を加えたと発表しました。ネットショップ作成のShopify、会計ソフトのQuickBooks、オンライン決済のStripeの中で作業でき、投稿や支払いは持ち主が承認するまで保留される仕組みです。
承認の画面が間に入るのだから、取り返しのつかないことは起きないはずで、あとは機能が多いものを選べばよい、と思われがちです。ですが、承認の画面は、人が中身を読んで初めて働きます。
■ 真似したいのは、連携先の数ではなく、取り消せない操作の手前で止める作りです
真似したいのは、連携できるサービスが増えたことではなく、投稿や支払いのように取り消しにくい操作の手前で、必ず止まる作りにしたことです。AIが下書きや準備を進めるところまでは任せ、外に出る一歩だけは人が決める、という分け方です。
人に仕事を任せるときにも要った確認は、AIが速く動くほど、省いたときの代償が大きくなります。止まる位置が決まっていることは、速さを活かすための前提だと考えています。
自分の仕事に置き換えると、お客様への案内文の送信、請求書の発行、事務所や医院の名前で出す投稿などが、取り消しにくい操作にあたります。どれも、間違えてから直すより、出す前に一度見るほうが、相手にも自分にも手間がかかりません。
■ 常時動くAIのどれが賢いかや、連携できる数の競争は、今週も追わなくて大丈夫です
無視してよいのは、常時動くAIが各社から出そろうなかで、どれが一番賢いか、いくつのサービスにつながるかという競争です。今週も新しい機能が続きましたが、自分の現場で次に何を決めるかは、そこからは見えてきません。
見るとすれば、そのAIが、取り消しにくい操作の手前で止まるかどうかです。止まらないものは、どれだけ機能が多くても、任せる範囲を小さく始めるほうがよいと見ています。
■ 決めるなら、保留になった承認を見る時間を、先に一つ決めておきます
決めることは、AIが保留にした承認を、いつ見るかを先に一つ決めておくことです。たとえば、毎朝、受付を始める前の10分や、夕方の締めの前の5分のように、予定の中に置いておきます。
そのために、まず、取り消しにくい操作を三つ書き出してみます。三つが挙がれば、AIに任せる範囲のどこで止めるかを決めやすくなります。
承認の画面が毎回出ると、そのうち中身を読まずに押すようになりがちです。見る時間が決まっていれば、まとめて読んで、必要なら一件ずつ自分の言葉に直してから通せます。
確かめ方は、一週間後に、承認待ちのまま二日以上残ったものがなかったか、承認する前に一件でも自分の手で直したかを見ることです。
機能の多さより、止まる位置と見る時間のほうが、次の一週間を落ち着いたものにしてくれると思っています。
QAILaboratory
代表 鳴海貴慶
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