Officina Vitae

記録 アート 音楽 円卓 研究所 お問合せ
ログイン
← Back to all posts

QAILaboratory|AIツールより先に決めること

Apr 27, 2026
Connect

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
📮 QAILaboratory|AIツールより先に決めること
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

こんにちは、QAILaboratoryの鳴海です。

ツールが多いほど、選ぶ前に決めることが効きます。
今週は新しいAIツールが200を超えて発表されました。

■ なぜ今これか

4/24、Anthropic は Claude を200以上のアプリと接続する Connectors を発表しました。
同じ週に Microsoft が Office の Word/Excel/PowerPoint で Agent Mode を一般提供開始。Salesforce も Headless 360 でプラットフォーム全体を AI から呼べる形に開放しました。
「どのツールを使うか」より、「どの業務に渡すか」が選択の中心になっています。

■ よくある誤解

「便利なツールが増えたから、まず触って試す」と進めがちです。
しかし、ツールを足し続けるほど、属人化と再現性のなさが社内に積み上がります。
触ってから整理ではなく、整理してから触る方が、結局早く回ります。

■ QAIとしての見立て

1. 今回やるべき判断
ツール選定ではなく、業務側の整理です。
日常業務を10個ほど書き出し、それぞれに「期待効果」「AIに渡してよい情報」を1行ずつ添えます。
ここで初めて、どのツールを試すかの優先度が見えます。

2. まだやらなくてよいこと
ツールの比較・選定・契約。
業務の整理ができていない状態で契約しても、何が成果かを評価できません。
先にA4 1枚の整理が終わってから、ツール検証に入ります。

3. 残る成果物
AI適用判断表(A4 1枚)。
列は3つ。「業務名」「期待効果(時間短縮/品質向上/属人化解消のいずれか)」「AIに渡してよい情報の範囲」。
表ができれば、ツールが増えても判断軸はぶれません。

■ OK/NG ライン(経営者向け)

OK:定型的な文書整形、議事録のたたき台、資料の構成案、社内研修の初版作成
注意:取引先名や担当者名を入れた文面の校正、契約条件を含む見直し
NG:未公開の見積条件、顧客固有データ、社外秘の数字や会議録をそのまま渡すこと
保留:教育資料への引用は、出典確認と最終確認者の承認後に限定する

■ 今週やること

A4 1枚に「直近1か月の繰り返し業務」を10個書き出してください。
各業務の右に2列を足し、表を埋めます。

- 業務名:何をしている時間か
- 期待効果:時間短縮/品質向上/属人化解消のうち1つ
- AIに渡してよい情報:固有名詞の有無、社内/社外の境界

▶ AI入力NG/OKテンプレ

業務リストができたら、AIに渡してよい情報の線引きが次の論点になります。
QAIで配布している入力NG/OKテンプレが、自社のラインを引く下敷きになります。

downloadはこちら 

https://www.narumitakayoshi.com/pl/2148741973

ツールは来週も増えます。
増え続ける中で迷わない型を、先に1枚作ってください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

QAILaboratory 代表 鳴海

「AIで事故らない」運用設計の専門家。

トヨタ系列のエンジン開発担当を経て、パナソニックAP・
トランスコスモス・日産自動車の開発部門など、
現場の複雑さを知る企業のAI導入に携わってきた経験から、
「ツールより先にルールを決める」設計を大切にしています。
ジェームススキナー氏からの学びをクライアントに合わせてわかりやすく提供。
現在は製造業・サービス業・IT企業など、十数社を支援。
1社ずつ深く入るスタイルでAI導入・運用設計の支援を続けています。

 30日で土台・90日で定着。検収条件は事前に明文化します。

📧 ご質問はこのメールに返信ください(直接お読みします)

 

 

返信

会話に参加する
t("newsletters.loading")
読み込み中...
QAILaboratory|AIに任せた仕事は、毎週、無作為に三件を選んで見直すことにしています
こんにちは、QAILaboratoryの鳴海です。金曜の午後、事務所の机で、今週AIに任せた仕事の一覧を開く場面を思い浮かべてください。全部を見直す時間はなく、かといって一度も見ないのも落ち着きません。今週は、その見直しを「無作為に三件だけ選ぶ」と決めておく話をします。米国のAIニュース会社The Rundownは、社員が20人強の完全リモートの会社です。同社のRowanは、10月16日号のコラムで、毎週金曜に「デジタル工場巡回」をしていると書いています。コラムによると、対面の会社なら社長が工場の床を歩いて、誤りやのろい引き継ぎに気づきます。床のない会社では、サポートの問い合わせ、記事、経理項目などから無作為に選び、同じ観点で見直すそうです。観点は、何が遅いか、どの引き継ぎをなくせるか、何を自動化すべきか、の三つです。今週のコラムでは、その準備をAIに任せたと書かれています。Clau...
QAILaboratory|新しい道具の数より、AIが作る画像の中の文字を、誰が入れるかを見ています
こんにちは、QAILaboratoryの鳴海です。今週は、新しい道具の数を追うより、AIに画像を作らせるとき、画像の中の文字を誰が入れるかのほうを見ています。The Rundown AIの10月12日号は、1枚の商品写真から正方形・縦・横の3つの広告画像を作る手順を紹介しました。使うのは、Googleの制作ツールGoogle Flowで使える画像生成AI「Nano Banana 2.1」です。最後に短い見出しを足したら、すべての言葉を確かめ、ダウンロードしたファイルで商品の細部・切り取り・文字を見てから使うよう書いています。同号は、さらに、各画像の文字なしの版を残し、正確なブランドのフォントとロゴは、いつもの制作ツールで足すことを勧めています。画像をAIに作らせるなら、見出しも店名も電話番号も、一度に入れてもらうのがいちばん早いと思われがちです。ですが、画像の中の文字は、見る人が最初...
QAILaboratory|AIを使わない人の意欲を測る前に、最初の一回を横で一緒にやることを決めています
こんにちは、QAILaboratoryの鳴海です。 先週は、AIを使わない人の意欲を測るより、まだ一度も使っていない身近な一人と、最初の一回を横で一緒にやることを、先に決めています。 Harvard Kennedy SchoolのShorenstein Centerは、米国の成人5,400人超への調査などをもとに、AIの使われ方の男女差をまとめました。The Rundown AIの10月16日号によると、AIを一度も使ったことがない人は女性29%、男性22%です。ただし、ネットの閲覧記録では試した人の割合に大きな差はなく、差が出たのは使う時間でした。 同じ号によると、働いている人でAIの研修を受けていない人は女性64%、男性49%でした。同調査は、研修と励ましが、男女どちらでも使う頻度と自信の高さに結びついているとしています。 AIを使わない人は、関心が低いか、機械が苦手なのだろうと...

QAI Laboratory

現場視点で読み解く、生成AI×品質技術×業務最適化の実践知。AIの情報が多すぎる中で「今週どれを追い、どれは追わなくていいか」を、鳴海の視点でお届けします。生成AIを実務に活かしたい方へ。 毎週の配信: 月:AI全般 ― 今週の注目の動き 水:AIツール ― いま試す価値のあるもの 金:海外企業のAI活用 ― 事例と自社への活かし方 日:物語 ― 現場の一場面を描いた読み物

Officina Vitae

記録 円卓 研究所 お問合せ プライバシーポリシー X Facebook Spotify アート 音楽 特定商取引法に基づく表記
© 2026 Takayoshi Narumi