Officina Vitae

記録 アート 音楽 円卓 研究所 お問合せ
ログイン
← Back to all posts

QAILaboratory|AI活用ニュース【2026年3月8日〜15日号】

Mar 17, 2026
Connect

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
📮 QAILaboratory|AIを使わせる前に、先に決めておく1つのこと
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

こんにちは、QAILaboratoryの鳴海です。

現場にAIを使わせる前に、最初に決めるべきことは「何を入力してよいか」です。
ツールの選定や全社展開より先に、まずこの線引きを作っておく必要があります。

■ なぜ今これか
今週、コンサルティング大手McKinseyの社内AI基盤で、認証のないエンドポイントや平文保存が問題となり、外部研究者が短時間で広範な読み書きアクセスを得たと報じられました。
この件が示すのは、境界の甘いAI基盤では被害が一気に広がりうることです。だからこそ、現場が動く前に「何を入れてよいか」の仕切りだけは先に引いておく必要があります。

■ よくある誤解
「うちはクラウドAIを使わないから関係ない」と思いがちですが、社内で業務利用している生成AIツールでも、同種の問題は起こりえます。
誰が・何を・どこに入力しているかが未整理だと、問題が起きたときに説明しづらくなります。ツールの問題というより、ルールの不在が問題です。

■ QAIとしての見立て
① 今回やるべき判断
「このツールに入れてよい情報」と「入れてはいけない情報」をA4一枚で明文化すること。
全員への共有より先に、まずルール自体を作ることです。

② まだやらなくてよいこと
AIツールの選定・比較・全社展開は、この仕切りができてからで十分です。

③ 残る成果物
「入力OK/NGライン表(A4一枚)」。
この一枚があるだけで、現場は判断に迷いにくくなります。

■ OK/NGライン(例)
顧客名・取引先情報 → NG
未公開の仕様書・設計図 → 原則NG
社内向け作業手順の下書き → 条件付きOK(固有名詞を除く)
公開済みの規格・法令文書 → OK

※「条件付きOK」の条件も一行で書いておくと、現場が自己判断しやすくなります。

■ 今週やること
品質責任者が、自部門のAI利用を想定して、「入力OK/NGライン表」の初稿をA4一枚で書く。
所要時間の目安は15〜20分。完成度より、まず叩き台が存在することが重要です。

▶ 入力OK/NGチェックシートのテンプレートをダウンロード(無料)

ダウンロード(無料)

 

項目・分類・判断フロー付きのA4フォーマットです。自社の業種に合わせて10分ほどで編集できます。

最初に必要なのは、この一枚です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

QAILaboratory 代表 鳴海

「AIで事故らない」運用設計の専門家。

トヨタ系列のエンジン開発担当を経て、パナソニックAP・
トランスコスモス・日産自動車の開発部門など、
現場の複雑さを知る企業のAI導入に携わってきた経験から、
「ツールより先にルールを決める」設計を大切にしています。
現在は製造業・サービス業・IT企業など、
1社ずつ深く入るスタイルでAI導入・運用設計の支援を続けています。

 30日で土台・90日で定着。検収条件は事前に明文化します。

📧 ご質問はこのメールに返信ください(直接お読みします)

 

返信

会話に参加する
t("newsletters.loading")
読み込み中...
QAILaboratory|AIの使い方を、外に一言で言える形にしておく
こんにちは、QAILaboratoryの鳴海です。今週は新しい発表そのものより、AIを使っていることを外の人にどう言うか、のほうを見ています。NBC News と Decision Desk が米国の成人7,105人に聞いた調査で、70%がAIについて「わくわくするより不安だ」と答えました。同じ調査で、AIを「とても頻繁に」または「ときどき」使う人は52%と、2025年6月から6ポイント増えています。一方、AIが出した情報を「ほとんど常に」信頼すると答えたのは18%でした。使う人が増えているのだから、いちいち説明しなくても伝わる。そう思いたくなるところですが、この二つの数字は別々に動いています。使う量が増えた分だけ、信頼が増えているわけではありません。■ 使っているかどうかより、どこまで使ったかを言えるかが先に問われる目を留めておくとよいのは、「AIを使っているか」ではなく「どこまで...
QAILaboratory|週刊AIクリエイティブ|一枚の素材を、次の一本へ。参照・秒割り・編集の実例
2026年9月6日〜12日 同じ人物を長い映像に登場させるために、正面と背面、服のほつれまで一枚にまとめる。15秒の動画には、最後に見せたい画から逆算して時間を割り振る。できたクリップは、順番や長さを直せる編集画面へ渡す。 今週の作例には、完成映像と一緒に借りられる手順がありました。画像モデルの更新と編集ソフトとの連携を押さえ、参照資料、カメラ比較、公開プロンプトから、自分の素材で試す入口を探します。 目次 新発表は、画像の直し方と生成する場所を変える 週を通して目に留まった、三つの制作上の問い Runwayの三つの案内は、使う場所を分けて読む 続きまで読みたい、注目スレッド三選 4分の予告編を支えたのは、生成前にそろえた資料 同じカメラ指示でも、好みの画と到着点は別だった 15秒の終わりを決めると、その前の場面が選べる 映像にする前に、一枚の画風から試す入口もある   ...
QAILaboratory|週刊AIブリーフィング|動画から部品、表からアプリ。次に試すAIの使い方
    2026年9月6日〜12日 掃除しにくい排水口を動画で見せ、取り付ける部品を設計する。タスク表はカードを動かせる画面へ。顧客との会話は、理由まで読み返せる台帳へ。 今週は、AIがどこまで考えたかという大きな発表と、手元の仕事で何を渡せば動くかという具体例が並びました。新しい選択肢を押さえたうえで、入力、途中成果、人の確認まで見える使い方を紹介します。 目次 新発表で押さえる、研究・常駐・データ・点検の四つ 繰り返し出てきた問いは、何を渡し、どう受け取るか 発表のあとに、使い方の報告が続いた 反響と読みどころから選ぶ、三つのスレッド 今週じっくり見る工程:4分の動画から、取り付ける部品へ 表は操作画面へ。会話は理由を残す台帳へ   この投稿を読み続けるには購読してください newsletter-post-show-join-tokens#o...

QAI Laboratory

現場視点で読み解く、生成AI×品質技術×業務最適化の実践知。AIの情報が多すぎる中で「今週どれを追い、どれは追わなくていいか」を、鳴海の視点でお届けします。生成AIを実務に活かしたい方へ。 毎週の配信: 月:AI全般 ― 今週の注目の動き 水:AIツール ― いま試す価値のあるもの 金:海外企業のAI活用 ― 事例と自社への活かし方 日:物語 ― 現場の一場面を描いた読み物

Officina Vitae

記録 円卓 研究所 お問合せ プライバシーポリシー X Facebook Spotify アート 音楽 特定商取引法に基づく表記
© 2026 Takayoshi Narumi