Officina Vitae

記録 アート 音楽 円卓 研究所 お問合せ
ログイン
← Back to all posts

QAILaboratory|AItoolニュース【2026年1月25日〜31日号】

Feb 03, 2026
Connect

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 📮 QAILaboratory|AI活用ニュース【2026年1月25日〜31日号】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今週の結論: ChromeとExcelに「AIアシスタント」が標準搭載される時代。使う前に「入力NG」と「OKライン」を決めておけば、情報漏洩の心配なく業務に活かせます。

経営者がやること:
①入力NG(顧客情報・原価)を決める 
②OKライン(社外秘を含まない)を決める
③テスト質問で事故パターンを確認
④ズレ修正手順+最終確認者を決める

読了目安: 3分


こんにちは、QAILaboratoryの鳴海です。

今週はGoogle、Anthropic、OpenAIから大きな発表が相次ぎました。「また新しいAIか…」と思われるかもしれませんが、今回は普段使っているChromeやExcelにAIが組み込まれるという話。つまり「使うかどうか」ではなく「どう使うか」を決めるタイミングです。

ルールを先に決めておけば、安心して現場に任せられます。


※今週のキーワード

  • 入力NG=AIに入れてはいけない情報(原価/契約/個人情報など)
  • OKライン=この条件を満たせば"現場で使ってOK"の合格基準
  • テスト質問=事故りそうな質問で事前に壊して確認する
  • ズレ修正手順=間違った時に誰が・どう直して・どこに残すか

📰 今週のAIニュース

1. ChromeにAIが標準搭載。ブラウザが「作業代行」する時代に

何が起きた?

GoogleがChromeブラウザにAI機能を大幅追加しました。主な機能は4つ:

  • Auto Browse:ウェブサイトを自動でナビゲートし、タスクを完了
  • Geminiサイドバー:開いている複数タブの内容をまとめて要約
  • Personal Intelligence:Gmail・検索履歴・YouTubeと連携した個人化回答
  • 画像生成・編集:ブラウザ内で画像を作成・加工

(出典:Google公式発表)

経営者への示唆

  • Chromeは社員のほぼ全員が使っているツール。知らないうちに社員がAIに情報を渡している可能性が出てきます
  • 「Personal Intelligence」はGmailや検索履歴と連携するため、業務メールの内容がAIに読み込まれる設定になっていないか確認が必要です
  • 禁止するより、「ここまではOK」というラインを先に決めておく方が現場は動きやすくなります

今日のチェック項目

  • □ 入力NG(AIに渡してはいけない情報)を社内で共有したか?
  • □ OKライン(「社外秘」を含まない調べ物はOK、など)を決めたか?
  • □ 最終確認者(Chrome AI利用ルールの責任者)を決めたか?

2. Claude(AI)がExcelで使えるように。月2,000円台で業務効率化

何が起きた?

Anthropic社のAI「Claude」がExcel内で直接使える機能が、Proプラン(月約$20)でも利用可能になりました。以前は上位プラン(月$100以上)限定でした。複数のスプレッドシートを同時に処理でき、セッション制限も緩和されています。

(出典:Anthropic公式発表)

経営者への示唆

  • Excel作業の多い事務職・経理担当にとって、月2,000円台で「AIアシスタント」が使える選択肢が増えました
  • ただし、Excelには原価表・給与データなど機密情報が入っていることが多いです。「このファイルはAI連携OK」「このファイルはNG」の区分けが必要です
  • 「AIが勝手に数字を変えた」というトラブルを防ぐため、既存セルの保護機能が追加されています。設定方法を確認しておくと安心です

今日のチェック項目

  • □ 入力NG(原価表・給与データなどAI連携禁止ファイル)をリスト化したか?
  • □ テスト質問(「この表の合計を出して」など)で意図通り動くか確認したか?
  • □ ズレ修正手順(AIが間違えた時に誰がどう直すか)を決めたか?

3. ChatGPT無料版に広告表示開始。有料版への切り替え検討のタイミング

何が起きた?

OpenAIがChatGPTの無料版・Goプランユーザー向けに広告表示を開始しました。広告単価は1,000回表示あたり約$60(Metaの3倍、テレビCM並み)。18歳未満やメンタルヘルス関連の会話には表示されません。

(出典:OpenAI公式発表)

経営者への示唆

  • 社員が無料版ChatGPTを業務で使っている場合、画面に広告が表示されるようになります。業務効率や集中力への影響を確認しておくと良いでしょう
  • 「広告が邪魔だから有料版に」という判断の前に、そもそも業務でどう使っているかを棚卸しするチャンスです
  • 有料版(月$20〜)に切り替える場合は、「誰が使うか」「何に使うか」のルールを先に決めてから契約すると無駄がありません

今日のチェック項目

  • □ 社内でChatGPTを使っている人・用途を把握しているか?
  • □ OKライン(業務利用の範囲)を決めたか?
  • □ 最終確認者(有料契約の判断者)を決めたか?

📎 今週のその他のニュース

  • xAI「Grok Imagine」動画生成API公開(詳細)→ 動画制作を外注している企業は要注目
  • Yahoo検索にAI搭載「Yahoo Scout」(詳細)→ Yahooサービス利用企業は確認を
  • Moonshot AI「Kimi K2.5」公開(詳細)→ 中国市場と取引のある企業は動向チェック

💡 今週の一歩

今週のニュースを「へぇ」で終わらせないために、1つだけアクションを。

製造業の方: 「AIに渡してはいけない情報リスト」を1枚で作る(原価表・図面・取引先情報など)

DX推進・後継者の方: 社内のChrome・Excel・ChatGPT利用状況を棚卸しし、ルール化の優先順位を決める

サービス業・営業職の方: 提案書や見積書など「AIに手伝ってもらいたい業務」を1つ選び、入力NGを先に決めてから試す

📥 ひな形をまとめて配布しています

 無料テンプレートをDL

 


📥 「運用ルール」のひな形、まとめて配布中

「AIを使う前に、何を決めておけばいいかわからない…」 そんな方のために、QAIが実際の支援で使っている運用ルールのひな形を無料で配布しています。

ダウンロードできるもの:

  • 入力NGリスト
  • OKラインチェックリスト
  • テスト質問セット
  • ズレ修正手順シート

▶ 無料テンプレートをダウンロードする


P.S.

「テンプレートは見たけど、うちの会社にどう当てはめればいい?」という方へ。

90分のオンライン診断で、あなたの会社専用の「入力NG/OKライン/テスト質問/ズレ修正手順」を一緒に作ります。

お渡しするもの:

  • AIが効く業務の優先順位(2〜3業務)
  • 30日後ゴールと90日ロードマップ
  • 業務別チェックリスト

【入力NGリスト例】

 
 
- 原価表・仕入れ価格
- 取引先との契約条件
- 従業員の個人情報

※他のサンプル(OKライン例・テスト質問例)はDLページでご覧いただけます

料金: 33,000円(税込|税抜30,000円) 形式: オンライン90分 検収: 30日検収。条件は事前に明文化します

▶ AI業務診断を予約する


QAILaboratory 代表 鳴海

「AIで事故らない」運用設計の専門家。 製造業・小売業・サービス業などのAI導入を支援。 30日で土台・90日で定着。検収条件は事前に明文化します。

📧 ご質問はこのメールに返信ください(直接お読みします)

返信

会話に参加する
t("newsletters.loading")
読み込み中...
QAILaboratory|「最強モデル」が入れ替わっても、急いで乗り換えなくていいと考えています
こんにちは、QAILaboratoryの鳴海です。 先週、中国のMoonshot AIが、オープンウェイトの大規模モデル「Kimi K3」を公表しました。フロントエンド開発を競うアリーナで、これまで上位だったClaude Fable 5を抜いて首位に立ちました。重みの一般公開は7月27日が予定されています。 最強のモデルが入れ替わった、という見出しを見ると、乗り換えを急がなければ、という気になります。ただ、順位が動いたことと、それがあなたの仕事に合うかどうかは、別の話だと思います。 ■ 今週、目を留めておくとよさそうな一つ 目を留めておいてよいと思うのは、個別の順位よりも、オープンなモデルが実務で使える水準に並び始めた、という潮目のほうです。これまでは「公開されているモデルは、いつも一歩遅れる」というのが暗黙の前提でした。その前提がひとつ崩れたことは、長い目で見ると効いてきます。特定...
今週、こんなものを書きました|AIと、ことばと、音楽
こんにちは。鳴海です。   今週、こんなものを書きました。   ■ 性能が良くても、使えなくなることがあります ― AIに規制が降りてきた月の記録   AI規制の動きから、性能だけでなく「使い続けられるか」と「誰が責任を負うか」を考えました。   https://www.narumitakayoshi.com/blog/ai-regulation-202606   ■ 静かに満ちていく|曲と歌詞   朝のこわばりから、名もない温度が呼吸とともに静かにひらいていくまでを描いた曲です。   https://www.narumitakayoshi.com/blog/song-shizuka-ni-michite-iku   ■ 一枚のコーヒー写真は、どこまで広告になるか ― 動画生成AIで確かめたこと   一枚の写真から、商品の形を守りながら短い広告映像をつくる過程を記録しました。   h...
QAILaboratory|AIに「大丈夫です」と言われて、安心していた話
こんにちは、QAILaboratoryの鳴海です。 彼女は、小さなヨガスタジオを一人で切り盛りしている。生徒の予約は、数年前に自分で作ったフォームで受け付けていた。その日の夕方、電車の中でスマホを眺めていると、あるニュース記事が目に留まった。海外のセキュリティ研究者が、AIを使ってチケット販売サイトの弱点を見つけたという。悪用すれば、無料でチケットを発行できたかもしれない、という話だった。彼女は画面をスクロールする手を止め、ふと自分の予約フォームのことを思い出した。 半年ほど前、忙しさに追われる中で、AIに一度だけ聞いたことがあった。「このフォーム、セキュリティ的に危ないところはないか見てもらえますか」と。返ってきた答えは、落ち着いた文章で、「特に大きな問題は見当たりません」というものだった。その言葉を読んで、彼女は肩の力が抜けたのを覚えている。以来、そのことは考えないようにしていた...

QAI Laboratory

現場視点で読み解く、生成AI×品質技術×業務最適化の実践知。AIの情報が多すぎる中で「今週どれを追い、どれは追わなくていいか」を、鳴海の視点でお届けします。生成AIを実務に活かしたい方へ。 毎週の配信: 月:AI全般 ― 今週の注目の動き 水:AIツール ― いま試す価値のあるもの 金:海外企業のAI活用 ― 事例と自社への活かし方 日:物語 ― 現場の一場面を描いた読み物

Officina Vitae

記録 円卓 研究所 お問合せ プライバシーポリシー X Facebook Spotify アート 音楽
© 2026 Takayoshi Narumi