Header Logo
お問合せ
Log In
← Back to all posts

QAILaboratory|AIの性能を比べる前に、決めておく1つ

Jun 18, 2026
Connect

こんにちは、QAILaboratoryの鳴海です。

先週、とても高性能なAIが一般に公開されました。性能の話題は尽きませんが、こういう週ほど先に決めておくと強いものがあります。それは「自分が最終的に責任を持つ判断はどれか」です。道具が強くなるほど、ここを持っているかどうかで差がつきます。今日はその1つを一緒に決めます。

■ なぜ今これか

Anthropicが新しい高性能モデル「Claude Fable 5」を一般公開し、同じ週に「性能を秘かに絞っていたのではないか」という議論も起きました。つまり、強い道具でも中身が見えない場面はある、ということです。だからこそ、性能を迥う前に「自分が手放さない判断」を決めておくことが要ります。
※6/18現在、Fable 5は提供停止中です。

■ よくある誤解

「強いAIが出たら、まず試して比べるのが先」と思われがちです。実際は逆で、何を任せるかを決めないまま試すと、便利さに流されて、本来自分が握るべき判断まで預けてしまいます。AIがどれだけ賢くなっても、得意なこと(文章の量産や下書き)と苦手なこと(最新情報の正確さや、責任のある最終判断)は残ります。この線を持たないまま使うと、後で「誰がこれを決めたのか」が曖昧になります。

■ QAIとしての見立て

1. 今回やるべき判断
自分の仕事の中で「最終的に自分が責任を持つ判断」を1つ、言葉にしておくこと。たとえば、顧客に出す金額、品質の合否、人に関わる決定。ここは下書きをAIに作らせても、最後は自分が確認すると決めておきます。コツは、難しく考えないこと。「これは絶対に自分が目を通す」と思える仕事を1つ挙げるだけで十分です。1つ決まると、残りは安心してAIに渡せるようになります。

2. まだやらなくてよいこと
どのモデルが最強か、どれに乗り換えるべきか——この比較は後回しで構いません。道具選びは、任せる範囲が決まってからのほうが速く、ぶれません。今は1社のモデルを追いかけるより、自社の判断の線を1本持つほうが効きます。

3. 残る成果物
AI適用判断表(仕事を「AIに任せる」「下書きは任せるが最後は自分が確認する」「自分でやる」の3つに分けた1枚)。これが1枚あると、新しいツールが出るたびに迷わず、「これはどの列か」で判断できます。口頭の感覚と違い、紙にしておけば人によってぶれません。

ひとつ、土台になる考え方を添えます。AIに何を任せられるかは、そのAIが何を得意とし、どこで間違えるかを掴んでいるかで決まります。能力と限界の両方を分かっているほど、任せる範囲を安心して広げられます。逆に「すごいらしい」だけで渡すと、苦手な場面で事故が起きます。だから今週は、性能の数字より先に、自分の判断の線を1本引くのです。

■ 今週やること

「これは絶対に自分が最終確認する」と思う仕事を、1つだけ書き出してください。3分で構いません。1つ決めると、AIに任せていい範囲の輪郭が、同時に見えてきます。

▶ AI導入よくある質問(無料)

安全性、他サービスとの違い、始め方の順序など、導入前につまずきやすい疑問に5つの切り口で答えています。「何から決めればいいか」を整理したいときの最初の一歩として使ってください。
https://qailaboratory-faq-pa-6pks.bolt.host

強いAIが出る週ほど、道具を追うより、自分が手放さない判断を1つ決める。そこから始めれば、性能の波に振り回されずに済みます。今週、その1つを決めましょう。


QAILaboratory 代表 鳴海

「AIで事故らない」運用設計の専門家。

トヨタ系列のエンジン開発担当を経て、パナソニックAP・

トランスコスモス・日産自動車の開発部門など、

現場の複雑さを知る企業のAI導入に携わってきた経験から、

「ツールより先にルールを決める」設計を大切にしています。

ジェームススキナー氏からの学びをクライアントに合わせてわかりやすく提供。

現在は製造業・サービス業・IT企業など、十数社を支援。

1社ずつ深く入るスタイルでAI導入・運用設計の支援を続けています。

 30日で土台・90日で定着。検収条件は事前に明文化します。

  • HP
  • X
  • LinkedIn

📧 ご質問はこのメールに返信ください(直接お読みします)

返信

会話に参加する
t("newsletters.loading")
読み込み中...
【先着3名・6/30締切】7月開始、あなたの事業に「AIマーケティング担当」を作ります
こんばんは。鳴海です。 先日お伝えした「AIマーケティング実装ラボ」、 第1期の内容と日程が固まったのでお知らせします。 ・開始:7月第1週 ・形式:グループ講義(最大20名)で、あなたの事業の「13ファイル」を作ります ・先着3名様だけ:本来は別料金のマンツーマン個別セッションが、同じ料金で付きます ・募集締切:6月30日(火) ▼ 個別相談を申し込む(無料・ページのフォームから) https://www.narumitakayoshi.com/aml01-er-1 なぜ「先着3名」なのか。 このラボで作る13ファイルは、 「その会社の商品・顧客・言葉」そのものを扱います。 グループでも作れますが、私が一人ひとりの事業に 直接入って一緒に作り込めるのは、時間の都合で3名までです。 そこで第1期は、先着3名様に限り、 本来は別料金のマンツーマンを、グループと同じ料金で お付けするこ...
QAILaboratory|AIを組織に入れる前に、最初に線引きすべき1つ
こんにちは、QAILaboratoryの鳴海です。   海外の大手は、AIを「常時稼働の同僚」として組織に入れ始めました。流れは速いですが、急いで入れた会社ほどつまずいています。配ってはみたものの、誰がどこまで使っていいか分からず、結局一部の人しか触らない——よく聞く話です。今日は「組織に入れる前に、最初に引くべき1本の線」を一緒に決めます。   ■ なぜ今これか   先週、Microsoftは指示しなくても動く業務アシスタントを、Metaは100万社が使うチャットに販売や予約までこなすエージェントを発表しました。一方で調査会社は、明確な戦略がないままAIを入れた企業は効率化の成果を取りこぼす、と指摘しています。道具が先に来て線引きが後回しになると、現場は「使っていいのか分からない」で止まります。だからこそ、入れる前に1本の線を決めておくことが要ります。   ■ よくある誤解   「...
自社を理解したAIマーケティング担当を作る実装ラボ
こんばんは。鳴海です。 AIを使うたびに、毎回こんなことをしていませんか? ・投稿を書く前に自社の説明をする ・LPを作る前に顧客像を説明する ・メールを書く前に自社らしい言葉を説明する ChatGPTやAIエージェントは便利です。 でも、自社の事業や顧客を理解していなければ、その都度説明が必要になります。 その結果、 毎回ゼロから指示を出す。 毎回似た説明を書く。 毎回修正を繰り返す。 そんな状態になりがちです。 今回の実装ラボで作るのは、 自社のことを理解した「AIマーケティング担当」です。     事業内容。 顧客像。 強み。 訴求。 導線。 こうした情報を整理し、AIが理解できる形にまとめます。 すると、 「SNS投稿を作って」 と言うだけで、自社の前提を踏まえた案が出てくる。 「LPの構成を考えて」 と言えば、ターゲットや訴求を反映した構成が出てくる。 「メールを書いて」...

QAI Laboratory

現場視点で読み解く、生成AI×品質技術×業務最適化の実践知。生産性を飛躍させるヒントをお届けします。生成AIを実務に活かしたい方へ。 毎週下記コンテンツを配信しています。 水:生成AIー企業活用 週間ダイジェスト 土:AI週間ダイジェスト 日:今週のAIツール速報と“すぐ使える”ヒント
Footer Logo
プライバシーポリシー
© 2026 QAI Laboratory

Join Our Free Trial

Get started today before this once in a lifetime opportunity expires.