QAILaboratory|海外の大型AI導入、ほとんどは真似しなくていいと考えています
こんにちは、QAILaboratoryの鳴海です。
今週、BCGの調査によれば、現場のホワイトカラー従業員の74%が週数回以上AIを使用しており、前年の51%から増加しました。同じ調査を伝えるWSJの記事では、企業が懐疑的な社員を後押しする「AIチャンピオン」という社内の推進役を置き始めている、と紹介されています。
海外の大企業がAIを大規模導入した、という見出しを見ると、自分の現場でも一気に規模を広げなければ遅れる、という気になります。ただ、今回の調査が示しているのは、規模の大きさよりも、現場の一人ひとりを後押しする地道な運用の方だったと思います。
■ 今週、目を留めておくとよさそうな一つ
目を留めておいてよいと思うのは、「AIチャンピオン」という発想そのものです。ソフトを配っただけでは現場は動かず、誰かが実際にやってみせて、隣の人を後押しする役目を担って初めて根づく。現場が動かない理由は、たいてい一つではなく、道具の性能と、使う側の慣れという二つの摩擦が絡み合っていることが多いように思います。どちらか片方だけを直そうとしても、動きは鈍いままです。二つの組み合わせとして見ると、次にどこへ手を入れるべきかが、少し見えやすくなります。
■ ほとんどは、追わなくて大丈夫
一方で、Metaが訓練中の次期モデル「Watermelon」がGPT-5.5にどこまで並んだか、各社がAIにどれだけの投資額を積んでいるか、といった規模の競争は、急いで追わなくてよいと考えています。海外の投資額の大きさは、あなたの現場でAIが根づくかどうかとは、ほとんど関係がありません。数字の大きさに気を取られている間に、自分の現場で誰が最初にやってみせるかを決める方が、よほど実りがあると思います。
■ もし決めるなら、ここだけ
もし一つだけ決めるなら、AIの使い方を社内やチームに広げるとき、いきなり全員に一括で任せるのでなく、まず一人がやってみせてから広げる、という順番を採るかどうかを決めておくことだと思います。誰か一人が、小さな一件で構わないので実際にやってみせる。それを見た人が、次に自分のやり方に取り込む。この順番を意識するだけで、道具を配って終わり、という状態からは離れられると思います。最初の一人に大がかりな役割は要りません。普段の仕事の中の一場面で十分で、そこにAIをどう使ったかを、隣の人に見える形で残しておくだけでも、後押しの役目は果たせると思います。
海外の事例の規模に目を奪われるより、その裏にある地道な運用の順番の方に、目を向けてみてよいと思います。
導入前によくある不安(安全性・情報管理・サービス比較・進め方・向き不向き)を5つに整理したページを置いています。よろしければ、こちらから。
https://qailaboratory-faq-pa-6pks.bolt.host
QAILaboratory
代表 鳴海貴慶
HP https://qailaboratory.narumitakayoshi.com
ブログ https://www.narumitakayoshi.com/blog/
LinkedIn https://www.linkedin.com/in/takayoshi-narumi-9869a527a/
返信