QAILaboratory|追いかけるのをやめた朝に、見えたもの
こんにちは、QAILaboratoryの鳴海です。彼は、相続を専門にする税理士だ。事務所は自宅の一室で、顧客は一人で抱えている。ここ数か月、朝の習慣が変わっていた。目が覚めるとまずスマホを手に取り、AIのニュースを追う。その朝も、海外の新しいAIが、これまで一番とされていたモデルを追い抜いた、という見出しが並んでいた。少し下には、専門家たちが「変化に備える時間は、もう長くはない」と声明を出した、という記事もあった。読み終えると、いつものように胸の奥が少しざわついた。乗り遅れているのではないか。夜、依頼の書類を片づけたあとに、話題になっていたツールをいくつか開いてみる。触っているうちに日付が変わり、翌朝はまた新しい見出しが待っている。追いついた、という実感は、なぜか一度も湧かなかった。その週の午後、古い顧客との面談があった。父親を亡くしたばかりの女性で、兄弟の間で少し話がこじれていた。...
QAILaboratory|海外企業のAI活用、真似すべきは仕組みのほうですか、規模のほうですか
こんにちは、QAILaboratoryの鳴海です。
先週、AnthropicとBlackstoneが、次に大きく育つAI事業は基盤モデルそのものではなく、それを現場に組み込む「実装」の側だ、という見方を示しました。あわせてAnthropicのボリス・チェルニーは、AIに毎回推測させるのではなく、社内の決まりごとをコードやドキュメントに直接書き込む企業が増えている、と説明しています。
海外の大企業が大規模にAIを入れた、という話を見ると、同じ規模を揃えないと遅れる、と焦ります。ただ、先週語られていたのは、規模の大きさではなく、現場に合わせた組み込みのほうだったと思います。
■ 今週、目を留めておくとよさそうな一つ
目を留めておいてよいと思うのは、「モデルより実装」という言葉の向きです。どの高性能なモデルを選ぶか、という話から、自分たちの決まりごとをどう残し、どう守らせるか、という話へ、...
QAILaboratory|画像ツールは「どれが一番か」より先に、決めておく一つがあります
こんにちは、QAILaboratoryの鳴海です。今週、ByteDanceが画像生成モデル「Seedream 5.0 Pro」を公開しました。完成した画像を、背景・人物・文字といった要素ごとのレイヤーに分解でき、そのままFigmaやPhotoshopで開ける形で出せるのが新しい点です。GPT Image 2、Google DeepMindのNano Banana Pro、Ideogramのv4と合わせると、主要な画像モデルは4つに用途が分かれてきました。どれが一番か、という見出しをよく見かけます。ただ、この問いはあまり役に立たないと考えています。それぞれ得意な仕事が違うので、一番を決めても、自分の用途に合うとは限らないからです。■ 今週、目を留めておくとよさそうな一つ目を留めておいてよいと思うのは、個別のモデル名よりも、「きれいな一枚」から「あとで直せる素材」へと、道具の性格が移り始...
QAI Laboratory
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