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現場視点で読み解く、生成AI×品質技術×業務最適化の実践知。AIの情報が多すぎる中で「今週どれを追い、どれは追わなくていいか」を、鳴海の視点でお届けします。生成AIを実務に活かしたい方へ。 毎週の配信: 月:AI全般 ― 今週の注目の動き 水:AIツール ― いま試す価値のあるもの 金:海外企業のAI活用 ― 事例と自社への活かし方 日:物語 ― 現場の一場面を描いた読み物
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QAILaboratory|「最強モデル」が入れ替わっても、急いで乗り換えなくていいと考えています
こんにちは、QAILaboratoryの鳴海です。 先週、中国のMoonshot AIが、オープンウェイトの大規模モデル「Kimi K3」を公表しました。フロントエンド開発を競うアリーナで、これまで上位だったClaude Fable 5を抜いて首位に立ちました。重みの一般公開は7月27日が予定されています。 最強のモデルが入れ替わった、という見出しを見ると、乗り換えを急がなければ、という気になります。ただ、順位が動いたことと、それがあなたの仕事に合うかどうかは、別の話だと思います。 ■ 今週、目を留めておくとよさそうな一つ 目を留めておいてよいと思うのは、個別の順位よりも、オープンなモデ...
Jul 19, 2026
今週、こんなものを書きました|AIと、ことばと、音楽
こんにちは。鳴海です。   今週、こんなものを書きました。   ■ 性能が良くても、使えなくなることがあります ― AIに規制が降りてきた月の記録   AI規制の動きから、性能だけでなく「使い続けられるか」と「誰が責任を負うか」を考えました。   https://www.narumitakayoshi.com/blog/ai-regulation-202606   ■ 静かに満ちていく|曲と歌詞   朝のこわばりから、名もない温度が呼吸とともに静かにひらいていくまでを描いた曲です。   https://www.narumitakayoshi.com/blog/song-shizuka-n...
Jul 19, 2026
QAILaboratory|AIに「大丈夫です」と言われて、安心していた話
こんにちは、QAILaboratoryの鳴海です。 彼女は、小さなヨガスタジオを一人で切り盛りしている。生徒の予約は、数年前に自分で作ったフォームで受け付けていた。その日の夕方、電車の中でスマホを眺めていると、あるニュース記事が目に留まった。海外のセキュリティ研究者が、AIを使ってチケット販売サイトの弱点を見つけたという。悪用すれば、無料でチケットを発行できたかもしれない、という話だった。彼女は画面をスクロールする手を止め、ふと自分の予約フォームのことを思い出した。 半年ほど前、忙しさに追われる中で、AIに一度だけ聞いたことがあった。「このフォーム、セキュリティ的に危ないところはないか見...
Jul 18, 2026
QAILaboratory|海外の大型AI導入、ほとんどは真似しなくていいと考えています
こんにちは、QAILaboratoryの鳴海です。 今週、BCGの調査によれば、現場のホワイトカラー従業員の74%が週数回以上AIを使用しており、前年の51%から増加しました。同じ調査を伝えるWSJの記事では、企業が懐疑的な社員を後押しする「AIチャンピオン」という社内の推進役を置き始めている、と紹介されています。 海外の大企業がAIを大規模導入した、という見出しを見ると、自分の現場でも一気に規模を広げなければ遅れる、という気になります。ただ、今回の調査が示しているのは、規模の大きさよりも、現場の一人ひとりを後押しする地道な運用の方だったと思います。 ■ 今週、目を留めておくとよさそうな...
Jul 16, 2026
QAILaboratory|「これも試すべきか」で、手が止まる週に
こんにちは、QAILaboratoryの鳴海です。 今週、OpenAIはビジネス向けの「ChatGPT Work」を発表し、Codexアプリを新しいデスクトップアプリへ統合すると案内しました。同じタイミングで、話す・聴くを同時にこなす音声モデル「GPT-Live-1」も公開されています。 新しい道具が出るたびに、乗り換えて使いこなさなければ取り残される、という気になります。ただ、道具の数が増えることと、自分の仕事に合う道具が増えることは、別の話だと思います。試すこと自体が目的になると、選ぶための時間の方が増えていきます。 ■ 今週、目を留めておくとよさそうな一つ 目を留めておいてよいと思...
Jul 16, 2026
QAILaboratory|その「合っていそうな答え」、誰が最後に確かめていますか
こんにちは、QAILaboratoryの鳴海です。   今週、OpenAIはGPT-5.6ファミリー(Sol・Terra・Luna)を、米政権による審査を経て公開しました。同じ週、Anthropicは、Claudeが内部に神経科学の意識理論に似た「global workspace」という構造を自発的に持つことを発見したと発表しています。   新しいモデルが出るたびに、その性能差を確かめてから次を選ばなければならない、という気になります。ただ、モデルの入れ替わりの速さそのものは、今週決めることの本質とは、あまり関係がないように思います。乗り換えの判断は、道具が変わるたびに何度でもやり直せま...
Jul 13, 2026
QAILaboratory|AIが一度も迷わなかった書類を、そのまま出した日
こんにちは、QAILaboratoryの鳴海です。 彼は、社会保険労務士として、小さな事務所を一人で回している。その朝、コーヒーを淹れながら開いた記事に、少し手が止まった。アメリカのFordが、AIを広げた反動で、退職していたベテラン技術者を350人ほど呼び戻したという。効率を上げたはずが、品質のどこかがほころびたらしい。彼は「うちには関係ない話だ」とつぶやいて、カップを置き、その日の書類にとりかかった。 ここ数か月、彼は下書きの多くをAIに任せていた。就業規則の整備も、手続き書類の作成も、頼めば整った形で返ってくる。速くなった分、顧問先とゆっくり話す時間が増えた。悪くない、と思っていた...
Jul 11, 2026
QAILaboratory|大きなAI導入の話が、そろって「線引き」に戻り始めています
おはようございます、QAILaboratoryの鳴海です。 今週、ヘッジファンドのBridgewaterは、自社の投資判断データで訓練した小型のAIが、専門家の評価データを使った再訓練で正答率84.7%に達し、そのコストを大手の汎用モデルの約14分の1に抑えた、と報じられました。汎用モデルの平均は約50%でしたから、特定の仕事に絞って仕込んだAIが、汎用の強いモデルを上回った形です。 海外の大企業がAIで成果を出したと知ると、その導入のやり方を真似れば、自分たちも同じように成果が出る、と思いがちです。ただ、今週のいくつかの事例を並べてみると、効いていたのは規模や派手さではなく、「どこを人...
Jul 09, 2026
QAILaboratory|今週のAIツール、ほとんどは乗り換えなくて大丈夫です
こんにちは、QAILaboratoryの鳴海です。 先週は、AnthropicのClaude Sonnet 5とClaude Scienceが同時に公開され、GoogleはGemini Omni FlashとNano Banana 2 Liteを投入しました。開発者向けでも、Cursorがコーディングエージェントをスマホから監督できるiOSアプリを出し、xAIは音声でコードを書けるGrokの機能を立て続けに追加しています。新しい道具が、一週間のうちに一斉に並びました。 これだけ一度に出そろうと、どれか強いものに乗り換えないと出遅れる、という気持ちになります。ただ、道具が新しいことと、それ...
Jul 08, 2026
QAILaboratory|どれが賢いかより先に、止まっても困らない一つを決める
こんにちは、QAILaboratoryの鳴海です。 今週、AnthropicのFable 5とMythos 5が、米商務省による約18日間の輸出規制を解除され、7月2日に世界向けの提供が再開しました。 同じ週、OpenAIのGPT-5.6は、政府の審査プロセスの下で、当面は約20社の限定パートナーにのみ公開されています。 あわせて、OpenAIのサム・アルトマンは、政府への5%の株式譲渡案と、国際的なAI安全フォーラムの構想を、FTへの寄稿で示しました。 こうした話が続くと、どのモデルが一番賢いかを追いかけていれば間違いない、という気がしてきます。ただ、今週の動きが示しているのは、賢さの...
Jul 05, 2026
QAILaboratory|「正しいのに、何か違う」と言われた日
こんにちは、QAILaboratoryの鳴海です。 その税理士事務所の所長は、顧問先からの電話を切ったあと、しばらく受話器を見ていました。「先生、間違ってはいないんだけど……なんというか、いつもと違って」。長く付き合ってきた、少し心配性の社長からでした。内容に誤りはありません。数字も、制度の説明も合っている。それなのに、相手は何かが足りないと言う。 この一月ほど、彼は顧問先へのメール返信を、AIに下書きさせていました。速いし、文章もていねいです。送る前にざっと目を通しても、直すところはほとんどない。助かっていました。 電話のあと、彼はAIに任せる前の、自分の古い返信を読み返してみました。...
Jul 04, 2026
QAILaboratory|海外大手を真似る前に、人が最終確認を残す一点を決める
おはようございます、QAILaboratoryの鳴海です。 今週、Samsungが社内全体にOpenAIのChatGPT EnterpriseとCodexを配備すると発表しました。英国のAI法律事務所Garfield AIは、書類作成をAI・法廷弁論を人が担う分担で、未払い金請求の裁判に勝ちました。中国のZ.aiは、最大100万トークンを扱えるオープンウェイトのモデル「GLM-5.2」を公開しています。 数字も規模も大きく、つい「うちも急いだほうが」と感じてしまいます。 ■ 今週、目を留めておくとよさそうな一つ 一つ挙げるなら、Garfield AIの分担だと考えています。注目したいのは...
Jul 02, 2026

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